魔物に滅ぼされたバルシオン王国の将軍で、
体に無数の傷をもつ歴戦の覇者。
王子であるライアスとミュゼルカの護衛を務めており、
王国復興と仇討ちの為に
ロードオブグローリーに参加している。
強面な見た目とは裏腹に、献身的で優しい男性。
1年前の魔王復活と同時に
バルシオン王国が襲撃され、
彼が率いる『獅子騎士団』は全滅。
また、目の前でバルシオン王の
ギルベルトを殺されてしまう。
その際、スカー自身も背中に大きな傷を負っている。
王の遺言に従い、
ライアスとミュゼルカを連れて戦場から逃走した。
実家は騎士達向けの宿で、
幼いスカーはそこで騎士への憧れを募らせていた。
14歳の頃にギルベルト王の目に留まり騎士団へ入団。
共に戦場を駆けるようになる。
右目の傷は20代の時に戦場で負ったものである。
スカー自身は恥じていたが、
ギルベルトに国を守った勲章だと言われてから、
彼にとって背中の傷以外は全て勲章になっている。
ライアス、ミュゼルカが生まれてからは
彼らの監視役として、
また今は保護者役として衣食住の面倒を見ている。
少し過干渉になる傾向があり、
思春期の二人をよく怒らせてしまっている。
家事が得意で、特に野菜刻みはプロ級。
自分のことを後回しにする傾向がある。色恋沙汰には疎い。
優しい心を持ち自分自身に厳しい彼は、
体に刻まれた無数の傷を、
命をかけて戦った勲章なのだと語る。
ただ、ひとつの傷を除いては。
これだけは…
勲章になることはないのだ。