クルムの弟で、犬の血を引くヴェント族。
じっとしているのが大嫌いな元気っ子。
魔王を倒してヒーローになりたいと願っている。
明るく前向きな性格で、誰からも好かれる青年。
鼻が非常に利き、またすぐに人の匂いを嗅ぐ癖がある。

5歳の時に両親を魔物に殺されているが、
幼かった彼はそのことを覚えていない。
両親の顔も覚えていないが、
その時期のクルムの暗い顔は、
タタンの心に深く刻まれている。
10歳の時、魔物に襲われているところを
旅の剣士に助けられたことから、
誰かを救うヒーローに憧れるようになる。

クルムが少々甘やかして育てた為、
世間知らずで抜けたところがある。
ただ、他人が傷つくような言動は絶対にしない。
それは彼がヒーローを目指しているからと、
傷つき苦しむクルムをずっとそばで見てきたからである。
クルムと共に身寄りのない
ヴェント族の子供達を育てており、
彼らからも兄弟のように慕われている。

早起きして森をランニングすることが日課だが、
その分よく昼寝をする。木登りが得意。
傷を舐めて治すのがヴェント族の習性の為、
勇者や他のスレイヤーを舐めては驚かせてしまうことも。

色恋沙汰に疎いが、
勇者の匂いをヴェント族の“本能”で気に入り、
初めての恋心に戸惑うことになる。

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